
花壇やプランターで花を育てたり、畑で野菜を育てたりしていると、
葉が黄色くなって、なんとなく元気がなく見えること、ありますよね。
ひょっとすると、土のpH(酸度)が酸性に傾いているのかもしれません。
日本の土は酸性に傾きがちです。
日本は世界的にも湿潤な気候で雨が多く、
雨水はわずかに酸性であることが理由です。
ですが、植物は弱酸性を好むものもいればアルカリ性を好むものもあり、
pH調整をする必要が出てきます。
今回は、酸性の土をアルカリ性(中性〜弱アルカリ性)にする方法に焦点を合わせ、ご説明します。
pH調整がはじめての方にもわかりやすく紹介しますね!
Contents
なぜ土をアルカリ性にする必要があるのか

理由は、多くの植物は「弱酸性〜中性(pH6.0〜7.0)」の土を好むからです。
パンジービオラ、ペチュニア、サルビア、コスモス、ガーベラ、マリーゴールド、
ラベンダー、ローズマリー、ゼラニウム、オリーブなどなど
ところが、日本の土は雨や肥料の影響で放っておくとpH5前後の酸性になりがちです。
酸性が強いと、次のような障害が発生する可能性があります。
・カルシウム・マグネシウムなどの栄養が不足する
・葉が黄色くなる(クロロシス)
・病気が出やすくなる
「酸性に傾いている」と思い込んで、アルカリ性にしようとすると、
実はそれほど酸性ではない場合もあるので、注意が必要です。
まずは、土のpHを測ってみましょう。
酸性かアルカリ性が調べる方法
測定方法
1) ホームセンターや100均などで「pH試験紙」や「酸度計」などを購入しましょう
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2) 土を5〜10cmほど掘って採取し、水と混ぜて測定します
3) 数値がpH5.5以下なら酸性が強い状態と言えます
酸度測定液を使う方法もあります。
酸度測定液は、土と水を混ぜた水溶液に薬剤を加え、水の色で測定します。
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測定結果の見方
pH7.0前後が「ちょうどいいライン」です。
pH6.0〜7.0であれば理想的な範囲なので、そのままでも大丈夫です。
酸性が強い場合は、アルカリ性にしましょう!
酸性の土をアルカリ性にする方法
方法1. 石灰をまいて中和する
石灰をまく方法は、最も一般的で効果的です。
石灰は土の酸性を中和し、カルシウムを補う働きがあります。
石灰の種類と特徴
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
| 苦土石灰 | ゆるやかに効く・扱いやすい | 初心者・家庭菜園向け |
| 消石灰 | 即効性がある・扱い注意 | 農家・経験者向け |
| 有機石灰 | 貝殻・卵殻など自然素材 | ナチュラル派向け |
使い方のコツ
1) 植え付けの2週間前にまく
2) 1㎡あたり100〜150gを目安に全体にまく
3) 土とよく混ぜてから水をかけ、1〜2週間寝かせる
1〜2週間寝かせる理由
石灰と肥料を同時にまくと化学反応を起こしてアンモニアが発生し、
根を傷めることがあるからです。
「石灰 → 2週間後に肥料」の順にするのがおすすめです。
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参考にしてください。
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方法2. 木灰(もくばい)を使ってやさしく中和する
薪ストーブや焚き火の灰(木灰)にも、カルシウムやカリウムが含まれています。
なんとなく化学的な石灰に抵抗がある人におすすめの方法です。
木灰の使い方
1) 1㎡あたり約50g(ひと握り程度)をまく
強いアルカリ性なので、入れすぎないように注意しましょう。
カリウムを補えるため、トマトやナスなど実もの野菜におすすめです
卵の殻や貝殻でゆるやかに整える
即効性はありませんが、長期的な土づくりにおすすめの方法です。
時間をかけて土をアルカリ寄りにしてくれます。
施し方
1) 卵の殻をきれいに洗って乾かす(貝殻も同様)
2) 細かく砕いて土に混ぜる(粉末状が理想)
プランターなら卵1〜2個分/1鉢が目安
アルカリ性にし過ぎた場合の対処法
石灰や木灰を入れすぎると、pHが高くなりすぎて逆効果です。
葉が黄色くなり、植物が枯れる原因になるので、注意しましょう。
アルカリ性にし過ぎた場合の対処法をお伝えします。
2) 水や雨で自然にpHを戻す(2〜3週間)
リセット直後は、すぐに肥料や石灰を追加しないように注意しましょう。
土のpHを安定させる3つの習慣
次のことを習慣にすると、土のpHで悩まされることが少なくなります。
2) 石灰を“少しずつ・定期的に”まく
3) 腐葉土や堆肥で、やわらかく通気性のよい土を保つ
いずれも、植物の植え付け前に実施するようにしましょう。
酸性を好む植物もある

植物の中には、酸性土を好む植物もあります。
酸性を好む植物は、酸度調整はあまり必要ありません。
アルカリ性にしないように注意しましょう。
ブルーベリー・ツツジ、(pH4.5〜5.5)
まとめ
日本の土はもともと酸性になりやすいので、
「少しアルカリ寄り」に整える意識が大切です。
・木灰でやさしく調整
・卵の殻や貝殻で自然に補う
今回紹介した内容は、どれも難しい作業ではありません。
pHを測りながら、少しずつ調整していくことで、
植物がいきいきと育つ環境をつくることができます。ぜひトライしてみてくださいね!
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