切り花を日持ちさせるために、有効な水揚げの方法とは?


切り花の花束をもらったら、少しでも長く日持ちさせたいですね。
そのために大切なのは、すぐ花の水揚げをすることです。

水揚げと聞くと、手間がかかるように思われるかもしれませんが、
少しの手間で、切り花がしゃきっと元気になります!

・花の水揚げの簡単な方法がわかる。
・花の水揚げで注意すべきことがわかる。

私がフローリスト時代にやっていた、
すぐできる水揚げの方法をご紹介します。
 

暮らしに花をタスことで、タスかる人や花を増やしたい【花の定期便(タスハナ)】



 

切り花の基本の水揚げ方法

茎を斜めにカットし、深水につける


花がくたっとしていない元気な状態の場合は、これだけでOKです。
茎を水に浸けた状態でカットするとより良いでしょう。

斜めにカットする理由は?

カットした断面が広いほうが、水を吸いやすいと言われています。
 

<注意>深水に長時間浸けない

長時間深水につけると、茎が傷みやすくなるので、
水が上がったら、茎の下から三分の一から五分の二程度が浸かる水の量にします。

水が上がるのはいつ?

深水に浸けてから1時間から半日程度を目安にしましょう。
 

花瓶の水が少ないほうがいい花もある

花の水揚げが終わったら、
花瓶の水は少な目で飾ったほうがいい花があります。
ヒマワリやガーベラが、その代表です。
理由は、茎が腐りやすいからです。
花瓶の底から1cm程度水を張り、飾ると日持ちします。
但しすぐ水がなくなるので、こまめに水の量を確認する必要があります。

他の花にしてみれば、水が少なすぎるので、
一緒に生ける場合の水の量は、他の花に合わせましょう。
 

花びらや葉は長時間水に浸けない

花びらや葉は、長時間水に浸かると腐ります。
水に浸かる部分の葉や花は取り除きましょう。

 

ハサミよりフローリストナイフのほうが良いと言われる

フラワーアレンジメント制作の時、
ハサミよりフローリストナイフのほうよいと言われています。

ハサミでカットする場合、茎に押す力がかかるので、
カットした断面がつぶれて、花が水を吸い上げにくい可能性があります。
一方、フローリストナイフは引く力でカットできるので、
断面がつぶれにくいからです。

フローリストナイフを使うには、練習が必要

フローリストナイフは、上手に使えないと危険を伴います。
水揚げはハサミで十分出来ますが、
使えるようになりたい場合は、細すぎないやわらかい茎をカットして
練習を積みましょう。

 

花に元気がない時の水揚げ方法

花束をしばらく持ち歩いて、花に元気がなくなっている時の水揚げ方法です。

花束ごと紙に包んで水揚げする

(1)花束の包装を取る。

(2)新聞紙等、紙の上に置く。
(3)束ねている輪ゴムを切り、茎をななめにカットする。
(4)紙できつめに包む。
(5)深水に浸けて、1時間から半日様子を見る。
 

<注意>長時間深水に浸けるのはNG

長時間、紙に包んだまま深水につけると、蒸れて花が傷みます。
長くても半日を目安にしましょう。

花瓶に生ける時は、切り花延命剤を使って、
さらに切り花を日持ちさせましょう

水揚げのときに使ってもOKです。

 

花材別の水揚げ方法

花に応じた水揚げの方法をご紹介します。

トルコキキョウ、マムの水揚げ方法

茎を折る

(1)茎の下の方をへし折り、深水につける。

アジサイの水揚げ方法

(1)茎を斜めにカットする。
(2)中心の白いわたをかき出す。

(3)アジサイの花がつからない程度の深水につける。


 

アジサイを入れる花瓶は、「水多め」で

アジサイは水が下がりやすいので、
茎の半分以上は水が浸かった状態で飾るのがおすすめです。
 

オキシペタラム(ブルースター)の水揚げ方法

カットした茎先をしっかり水洗いする

ブルースターは、カットすると茎先から白い液を出します。
この液が茎先で固まると、水を吸うことが出来ません。

茎先から出た白い液は、しっかり水洗いしてから、深水に浸けましょう。

オキシペタラムに限らず、
茎先から白い液が出る花の水揚げは、同様にするとよいです。
 

太い枝物の水揚げ方法


(1)枝の真ん中に、縦に切りこみを入れる。
(2)水をよく吸い上げるので、たっぷりの水に浸ける。
金槌で枝を叩いて、やわらかくしてから、たっぷりの水に浸けても良い。
 

バラの水が下がっている時に有効な方法

バラの花びらや花首がやわらかくなっている時に
水を揚げる方法があります。

(1)新聞紙等、紙にバラを横たわらせる。
  この時、花首はまっすぐにすること。
(2)紙をきつめに巻いて、バラを固定する。
(3)紙が浸かるぐらいの深水に半日つける。
  紙が湿るので、長時間巻いたままにしないよう注意が必要。

半日たっても水が上がらない場合

バラの花の寿命の可能性があります。
逆さまにして吊り下げ、ドライフラワーにすれば、
お部屋に飾ることができます。

 

茎先をガスバーナーで焼いて水揚げする方法は上級者向け

水が下がりやすい切り花は、
茎先をガスバーナーで焦がしてから水を揚げる方法があります。
(オキシペタラム、カスミソウ、デルフィニウムなど)
取り扱いに注意が必要なので、ご家庭ではあまりおすすめしません。
焦げた茎で、花瓶の水も汚れやすくなります。
花束でもらった花の水揚げには不要でしょう。
 

お湯を使って水を揚げる方法も

水が下がっている切り花に対して、
お湯に茎をつけてから冷たい水につけて、水揚げする方法があります。
「花に蒸気を当てない」「やけどの危険を伴う」など、
色々条件があるので、簡単に水揚げをする方法としてはおすすめしません。
(私はあまりやりません。)
 

まとめ

・基本の水揚げは、茎を斜めにカットして、深水につける。
・元気がない時は、新聞等できつめに包んで深水に浸ける。
・深水に浸けすぎると、茎が傷みやすくなる。
・花の種類に応じた水揚げ方法がある。
・焼いたり熱湯につけたりする水揚げ方法は上級者向け。

 

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